TOEFL |
●総括-Overview- 2年間TOEFLの試験対策に奮闘した経験上、結論は、 “過去問をたくさん、何回も解く” のが一番良い。 また、単語を増やすのは必須。 僕が最初に受けたときは、CBTで180点(300点満点)でした。これは、UCLAの大学留学に必要な最低スコア(190点)よりも低く、大学院留学を成功させるためには最低213点、少し名の通った大学院へ行こうと思ったら250点が必要でした。結局、1年で227点まで上げましたが、ほとんどの時間をTOEFLの勉強に費やしていたので、上がって当然、むしろまだまだ上げられたはずです。2年目に受けたときは、240点でしたが、その内訳はListening:23、Structure/Writng:25、Reading:24 (各30点満点)でした。 僕が受験したのは旧方式のテストなため、新方式に対応したセクションについては紹介できませんが、↑の総括を踏まえて、各セクションの勉強方法を紹介していきたいと思います。 ●文法-Structure- このセクションは勉強すれば結果が出やすいし、高得点の牽引役にすることができると思います。 僕が使った問題集は、 ・TOEFL Test preparation Kit / ETS ・今日からはじめるTOEFL TEST / 新星出版社 ・TOEFLテスト文法問題440 / Obunsha ・TOEFL TEST 対策完全英文法 / トフルゼミナール です。これらの問題集を2・3回ずつやってみた感想は、各問題集によって問題に偏りがある、ということ。結局、本番の問題に一番近いのがETSから出される公式問題集。だから、公式問題集を中心に何冊かの問題集をやるのがいいと思う。もちろん、間違えた問題は必ずやり直してくださいね。それ以外でお薦めは、「TOEFLテスト文法問題440」(Obunsha)です。 間違えた問題を分析すると、純粋に文法を間違えたというよりは、一つの単語の意味が分からなかったことが原因で間違えた、ということが多いのに気付きます。単語を覚えましょう。 あと、テスト前日とかには必ずテスト1回分くらいは解いてください。本番で、時間を気にしながら解き進める中、迷った時に生きてくるのは“勘”です。テスト勘を研ぎ澄ましておいてください。特にこのセクションでは重要だと思います。また、本番では1問目、2問目は焦らずじっくり解いてください。自分のいつものリズムをつかむように。 ●リスニング-Listening- リスニングは軌道に乗るまでは、訳分かりませんが、ちょっとずつ聞けるようになってくると、どんどん楽しくなると思います。勉強始めたころは、講義形式のリスニングなんて、長くて苦痛意外の何者でもありませんでしたが、ちょっと分かるようになると、結構簡単だったりします。が、分野によってはまったくです。自分の専門分野に近い講義だと、背景知識もあるので分かりやすいです。 僕が使った教材は、 ・TOEFL Test preparation Kit / ETS ・今日からはじめるTOEFL TEST / 新星出版社 ・TOEFLテスト 190点完全攻略リスニング / アルク ・TOEFLテスト パーフェクトリスニング / 八代英美、Obunsha ・TOEFL TEST 対策徹底リスニング / トフルゼミナール ・アルクのヒアリングマラソン やっぱり、ここでもETSの公式問題集がいいと思います。スピードが同じだし、話の展開、問題の問い方も感覚が同じなので。また、試験会場のイヤホンで聞くからか、何かどもった声質なので、ニュースとか綺麗な英語ばかりを聞いてると、本番で聞きづらかったです。もちろん、本当に力があれば声質とか問題の傾向とか関係ないんですけどねぇ。ETS以外でのお薦めは、「TOEFLテスト 190点完全攻略リスニング」(アルク)と、アルクのヒアリングマラソン。テスト向けではありませんが、アルクが出している一般向けの英語教材(ヒアリングマラソンなど)は、よく内容が練られていて面白かったです。 映画を観たり、洋楽を歌うのも力になるはずです。 ところで、本番で聞き取れなかった時、あなたはどうしますか? そういうときは、さっさと諦めてとっとと次の問題へ進みましょう。聞き取れなかったことを引きずっていては、次の問題も聞き取れません。意外と、問題文の始めの方に重要なキーワードがあることが多いので、”→”のボタンをクリックするときから、集中力をMAXにして下さい。また、僕はリスニングでの制限時間には余裕があると踏んでいたのですが、残り1分で10問解くはめになったことがあります。もちろんその1分で解いた10問は、ほとんど当てずっぽうでした。油断しないように。 ●リーディング-Reading- リーディングの勉強は、読んでいる内容が楽しめれば最高ですね。だから、読みたいものを読めばいいと思います。本、新聞、ウェブサイト、何でもござれ。なので、リーディング用に買った教材は、 “TOEFLテストリーディング問題270(Obunsha)” 一冊だけです。この本はなかなかよかったです。テスト対策として、背景知識があると格段にスコアが違いますが、僕が弱いアメリカ先住民族の話などは、この本やリスニングの本などで知りました。 また、読みながら単語を覚えていってください。特に動詞は文脈を方向付けるものなので重要です。単語が分かると読むのが楽しくなります。 本番での話ですが、解き方として @本文全部を読んでから解く A問題文を読みながら解く という2通りの方法があると思いますが、僕が用いていたのはA問題文を読みながら解く。こっちの方が問題文も参考にできるし、問題番号と一緒に読み進められるので。だから、一番最初に問題文を下までスクロールして(スクロールして読んだことにしないと説問へ進めない)、大抵1問目は問題文のテーマなどを問う内容なので、1問目を飛ばして解き、次の大問へ進む前に1問目に戻って全体の内容を問う設問に答えるというやり方をしていました。もちろん全体の流れが切れるので、そこは臨機応変に。 あと、最後に少し時間が残ったとしても、前の方の設問に戻るだけで、クリックに時間がとられます。しかも、4問解いて疲れていて、前の問題のストーリーを思い出すのにも時間がかかるので、やり直しがきくのはホントに数問に限られます。だから、できるだけ戻ってこなくていいように、時間ちょうど位に全問終えるのがベストでしょう。 ●ライティング-Writing- このセクションは駄目でした。結局Essay Ratingで4.0しかとれなかったので、僕の経験を反面教師にしてもらいたいと思います。敗因は、書く練習を怠って実力をつけなかったことに尽きます。 教材は、 ・HOW TO PREPARE FOR THE TOEFL ESSAY / BARRON’S を使っていました。この本自体は、全問の模範解答が載っていて大変参考になったのですが、その模範解答を“覚える”ことに固執しすぎた気がします。小手先の勉強では通用しなかったということでしょうか。書いて書いて、推敲をしていくことが実力をつけるのだと思います。書く・話すのは自分の頭から言葉を引き出さないといけないので、読む・聞くのとはまったく別物です。 ●単語-Vocabulary- 英語力を上げるのに、単語は欠かせません。 東大の修士を出て、Caltech(カリフォルニア工科大学)に行った方が薦めていた ・「TOEICテスト900点TOEFLテスト250点への王道」(杉村太郎著、ダイヤモンド社) に出てくるカードを使った方法などで語彙を増やしました。どんな方法を用いるにしろ、自分がやりたい方法でやるのがよいと思います。 英→和で覚えるだけでなく、和→英もライティングやスピーキングのためにがんばりましょう。 ●最後に-Finally- いろいろと書き連ねましたが、一番刺激があって、どんな勉強方法よりも効果的なのは、人と英語でしゃべることだと思います。あまり点数を上げることにこだわらず、英語本来の魅力を感じながら勉強できるといいですね。 |
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