FAQ

キャンパス訪問について

高いお金を出してキャンパス訪問をするのであれば、大学を見てまわるだけでなく、準備をして教授たちと会うことをお薦めします。
私は2回行ったことがありますが、
1回目は学校を見て回るのと日本人の留学生に話を聞くだけでした。それだけでも、自分のモチベーションを上げるにはいいかもしれませんが、教授にも会うべきだったと思いました。

そこで、2回目は教授に自己PRすることを目的としてキャンパス訪問をしました。事前にHPをチェックして、自分のCVを作って教授にメールを出して訪問しました。そのためには自分の研究テーマを明確にする必要があります。合計3校周りましたが、どの教授たちも喜んで迎えてくれました。また、アポをとっていなかった教授や入学審査官にも会わせていただいて、とても有意義な訪問になりました。一番の成果は向こうの教授たちにいい印象を与えられたことだと思います。

英語に自信がなくても、自分がどういうことをやってきて(現在続けていて)、これからどういうことをしたいのかを伝えられれば、英語力について向こうの教授はそこまで気にしないでしょう。私も向こうの教授の研究テーマについて軽く説明してくれと尋ねましたが、50%くらいは意味分かりませんでした。

私は理系のPhD志望で、キャンパス訪問をしたのは出願した直後でしたので、みなさんと状況が違うかもしれませんが、教授とコンタクトをとるのはとてもよいことだと思います。

訪問した教授とは以下のことについて話しました。
 ・自分のプロフィール
 ・テストスコア(自分のテストスコアはどんな印象か?)
 ・卒論(何をして、どんな結果が出たか?公式論文としてPublishしたのか?)
 ・自分がやりたいと思っている研究テーマ(なぜそれをやりたいのか?)
 ・なぜその大学(研究室)に行きたいのか
 ・教授の今やっている研究・今後の展望
 ・他の大学、研究機関と共同研究をしているか?誰とorどこと?
 ・来期、何人くらいの生徒を受け入れる予定か
 ・あと誰に会うのがよいか
上記の中で自分の考えを一番変えることになったのは、“教授の今やっている研究をどういう方向に持っていきたいか”です。これを聞いて、その教授につきたいかつきたくないかが変わりました。

宿泊と移動手段についてですが、
宿泊先はインターネットや空港で安いホテルを探しました。
具体的にはユースホステルかバックパッカー用の安宿($15〜20)。
小さな町には格安のホテルはなかったので、モーテル($35〜48)に泊まりました。
移動は基本、飛行機→グレイハウンド(長距離バス)→市バス。
途中、アポをとった現地の院生に車で送ってもらったり、仕方なくタクシーを使った場合もありました。

訪問する時期ですが、
特にこの時期!というのは無いと思います。
僕が行った時期(1月後半〜2月上旬)はちょうど、出願〆切が終わり本格的な入学審査が始まる時期で(これは大学によって違います)、「明日ちょうど審査会議なんだよ」と言われたりしました。
でも、別に早く訪問するのもいいと思います。
訪問してから、出願への対策も立てられるし、志望校の変更もあるでしょう。訪問したこと自体をエッセイに盛り込むこともできます。また、早くから教授とコンタクトをとっていれば、この生徒の動機・目的意識は一貫していて熱意があるという評価につながるのではないかと思います。




大学の探し方・選び方

今通っている大学の教授のコネなどがあれば、コネを生かせる大学を選ぶのが一番よいでしょう。また、教授にどこの大学にどんな教授がいるのか聞くことは、生の意見としてとても参考になると思います。それ以外の方法としては、各研究室のHPを一個一個見ていくのがいいと思います。

ある程度の目安を立てるのに、
 @ピーターソンズのHPの“FIND A SCHOOL”で、専攻や州別に大学を探すことができます。
 A専門の学会のHPを訪ねてみましょう。HPでは、どこの大学が出席していて、どんな論文を発表しているのか、またどの教授がChairを務めているのかなどが分かると思います。
 BUSnewsなどのランキングサイトも参考になると思いますが、小さい大学、ランキングの低い大学にもいい研究室はあるので、よく調べて判断してください。
 Cその他、専門の著書を書いている教授の研究室を訪ねてみたり、専門領域に関するウェブサイト(例えばPhysics Webなど)や、関連するプロジェクトなどがあればそのサイトなどをいろいろと見て回るとよいでしょう。そのうちに、意外な大学をみつけたり、“この教授の名前、学会のHP見たことある”など新しい発見があったりします。

とにかく調べられることはとことん調べてみて下さい。かなり知識が増えるはずです。時間はかかりますが、情報収集はテストのスコアかそれ以上に大切かもしれません。ここで得る知識はまた、エッセイなどにも生かせるはずです。

僕は、今後の自分の研究にとって一番重要になってくるのは、師事する教授だと思っているので、学校選びでも教授(または教授陣)が一番大きな理由となりました。
これは!という人を見つけて、是非この人の元で勉強・研究したい!と言えるようになってください。



合否決定で一番重要な要素

「大学によって違います。」僕がそれについて尋ねた時、向こうの教授達がそう言っていました。GPAやGREの点数で、大方の生徒をふるい落とす学校もあれば、エッセイその他の要素と総合的に見る学校などいろいろあるそうです。イェール大学などは前者の方だと、元イェールの教授が言っていました。
僕が受けた感じでは、やはりGPAとGRE(理系ならQuantitativeとSubjectテスト)のスコアはどの大学にも共通して重要です。僕の場合、GPA(3.4)は高いとは言えず、物理専攻の要となる量子力学を履修していませんでした。その上GREのSubjectテストの点数(570/990)も低かったので、1年目は全滅。2年目に面接しに行って、手応えが良さそうだと思ったルイジアナ州立大学からは速攻で不合格の通知が届きました。そこの先生は成績だけでなく総合的に合否を決定するよ、と言っていたのに・・・。おそらくその年の受験者や採用枠などの要素で狭き門だったのではと解釈しています。しかし、僕が自己PRしに各校の教授陣を回ったことはどの大学にも好印象でした。フロリダ大学に受かったのはそのことが大きいと思います。
まとめると、
  @大学によって選考基準は違う
  A成績(GPA,GRE)はどの大学でも重要
  B運もある
  C自己PR、教授とのコンタクトはかなり有効
主観的意見が入っているので鵜呑みにせず、他の情報とも考え合わせて下さい。自分が受けようとしている大学の採用担当の教授(例えばGraduate Recruiting and Assistantship Committee)に聞くのが一番です。



各大学のHPでチェックすべき項目

@Deadline・・・・・・〆切。日本と違って大学によって結構バラつきがあります。有名大学で他大学よりとても早く締め切る大学もあるので注意が必要です。またFall Admissionだけなのか、Springも受け入れているのかということもチェック。
AAdmission Requirement・・・・・ 以下の3つのRequirementをチェックする必要があります。
  ・大学
  ・学部
  ・For International student
例えば、大学がGREのSubjectテストを要求していなくても、学部が要求していればSubjectテストは受けなければなりません。また、大学と学部それぞれに卒業・成績証明書を送らなければならない場合もあります。さらには、大学は受験料を必要としていましたが、学部に出願書類を送れば、学部がそれを負担してくれるという大学もありました。
B授業料・奨学金

僕の場合は、だいたいどの大学でもRequirementは同じで、TOEFL・GREのスコアと卒業・成績証明書、エッセイ、推薦状3通、Application Fee(受験料)でした。授業料は、入学できればRA・TAの形で奨学金がもらえる大学がほとんどだったので気にしませんでした。なので、大学を選定する際にチェックしていたのは以下の3つ。
  @:Deadline
  A:TOEFLの最低必要スコア
  B:GREのSubjectテストが必要かどうか。
そして、受ける大学が決まったら、以下の3つについてノートにメモしていました。
  C:Application Fee
  D:卒業・成績証明書が日本語のオリジナルと英訳したものと各何通必要か。コピーでも可か。
  E:オンラインApplication以外で必要となる出願書類の送付先
(受けた全ての大学がオンラインの出願を推奨していました)



電子辞書は買うべき?

絶対買うべきです。僕は、しばらく辞書でがんばっていましたが、もっと早くに買うべきだったと後悔している位です。まず、スピードが速い。このことが持つ意味は大きいです。英語の勉強のリズムが崩されないので、快適に勉強できます。TOEFLならまだしも、GREの勉強をしていると半端なく辞書を引きます。辞書を引く時間があまりにも長いので、単語を調べているのか、辞書を引く練習をしているのか分からなくなりました。また、電子辞書の様々な機能が総合的な英語力UPに貢献してくれます。以下、電子辞書の各機能について。
 "英和・和英"・・・・ リーダーズは各単語の周辺知識が少ない気がするのでお薦めしません。逆に、ジーニアスは単語の語源が載っていたりするので、とても勉強になります。僕が使っている辞書にはリーダーズ、リーダーズプラス、ジーニアスが入っていますが、ジーニアスしか使っていません。
 "英英"・・・・ 必須。
 "Sジャンプ"・・・・ これはシャープの辞書での呼び名ですが、ジャンプ機能が辞書検索高速化の源です。これを使うと、英和から和英、さらに英英、また英和など、単語を入力する手間なく辞書を移動・検索できるので快適です。
 "類語"・・・・ これはボキャブラリーを増やすのに欠かせません。類語でいろんな単語を辿っていくと、イメージも定着しやすいし、新たな発見があって楽しくなります。
 "連語"・・・・ 特にライティングをする時に役立ちます。
 "発音"・・・・ 単語を覚えるのに、耳から聞くのはとても効果的です。読み方の分からない単語はどうしても覚えられませんでした。ただ欠点は、この機能が付くと値段が高くなること。予算に応じて考えてください。



お薦めの書籍

「ETSの公式問題集」
TOEFL対策には一番だと思います。少し高いですが、市販の問題集を2・3冊買うことを考えたらこっちの方がお得かな?TOEFLの公式HP,amazon、大手書店などで手に入ります。

「TOEICテスト900点TOEFLテスト250点への王道」(杉村太郎著、ダイヤモンド社)
カリフォルニア工科大学に留学した方が薦められていたので読みましたが、納得です。TOEFL対策の勉強法について書いている本ですが、著者の英語の勉強に対する姿勢に刺激を受けました。



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